概要

レジンコンクリート管は、鉄筋を配した型枠に、練り混ぜたレジンコンクリートを投入し、遠心力によって一体成形で製造された製品です。
素材となるレジンコンクリートの特性により、高強度で耐食性、耐塩害性、耐摩耗性等に優れた特長を有しています。
この材料特性を最大限に発揮したレジンコンクリート管は、1998年に(公社) 日本下水道協会規格「JSWAS K-11」(外圧管)、「JSWAS K-12」(推進管)が制定され、以降高耐久性の管材として持続可能な社会の構築に貢献しています。
レジンコンクリート管の種類
レジンコンクリート管は、開削工法により埋設される外圧管と、非開削で推進工法により施工される推進管に大別されます。

管厚比較(推進管)



レジンコンクリート管の特長
腐食対策
硫化水素に対して優れた耐久性を有しており、「下水道管路施設腐食対策の手引き(案)」に設定されている腐食環境条件Ⅰ種、Ⅱ種、Ⅲ種すべてに使用可能です。塩害対策
物質透過性が極めて低いため、塩化物イオンの侵入に対して高い抵抗性を有しています。 温泉水や酸性土壌に対しても高い抵抗性があります。耐摩耗対策
豪雨等に伴う流入土砂や集中的な排水による洗堀作用に対して、優れた抵抗性を有しています。粗度係数
水理特性に優れ、粗度係数n=0.010で設計できるため、低勾配でも大きな流量を確保することができます。
長距離・急曲線推進対応(推進管)
推進管の軸方向耐荷力は、RM形はE70の1.1~1.2倍、RT形はE70の1.8倍程度と高強度であるため、長距離推進に適しています。また、JSWAS K-12-2016では、急曲線推進可能な1/3管の規定が追加されています。内水圧対応(推進管)
雨水貯留管やサイホン管等、内外圧が同時に作用する箇所に利用できます。JSWAS K-12-2016により全管種・全呼び径に内水圧規定が追加されており、浸水対策事業での採用が増加しています。耐震性
外圧管と推進管(RSJA、RSJB、RJC)は、レベルⅡ地震動に対応する継手性能を有しています。経済性(推進管)
RS形は、1サイズ小さなヒューム管用の推進機が使用できるため、経済性に優れています。 RM形は、実内径が大きく水理特性に優れるため、流量比較を行った場合、1サイズ大きな呼び径のヒューム管以上の流量を確保することができます(推進機口径ダウンによる施工費の低減が可能)。
カタログ(画像クリックで開く)
