レジンコンクリートとは

レジンコンクリートとは

レジンコンクリートとは、セメントと水といったセメント水和物を一切使用せず、結合材である熱硬化性樹脂(液状レジン)に乾燥させた骨材及び充填材(フィラー)を加えて練り混ぜて固めた材料です。 レジンコンクリートの固化機構は、セメントコンクリートのようにセメントと水の水和反応によるものではなく、液状レジンの重合反応により高い結合力で短時間に固化させるものです。 このため、レジンコンクリートは、圧縮・曲げ・引張などの高強度特性を有するほか、耐食性、水密性、耐摩耗性、遮塩性、接着性などに優れています。

レジンコンクリート製品の特長

高強度なので軽量化できます

普通コンクリートに比べ約3~5倍の強度を有しているため、薄肉厚、軽量化が図れ、輸送効率の改善や現地施工作業の省力化が可能です。
軸方向耐圧試験(実製品)
側方曲げ試験(実製品)

耐食性が抜群です

各種薬品に対して優れた耐食性を示します。 特に、硫化水素による腐食には抜群に強く、海岸部や温泉地などの特殊な酸性土壌にも安定しています。
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10%硫酸水溶液浸漬テスト(60日間浸漬後)
(左:レジンコンクリート 浸漬前⇒浸漬後) (右:セメントコンクリート 浸漬前⇒浸漬後)

摩耗に強く長寿命です

液状レジンの高い結合力によって、骨材相互を強固に固化した材料のため、摩耗作用に対しても優れた耐久性を有します。 奥田式スリヘリ試験を用いてレジンコンクリート及び普通コンクリート、高強度コンクリートでスリヘリ試験を実施し耐摩耗性の比較を行いました。 その結果、レジンコンクリートは普通コンクリートと比較した場合約20倍、高強度コンクリートと比較しても約10倍以上の高い耐摩耗性を有しており、砂・礫等による摩耗作用に強い抵抗性を示します。

高い水密性を有します

吸水率が非常に小さく、良好な水密性を持つので、凍結融解や地下水の浸透はありません。

その他の特性が生かせます

  • 電気絶縁性(電気を通しません)
  • 振動減衰性(振動を吸収します)
  • 接着性(容易に接着ができます)
  • 着色性(着色することも可能です)
  • 美観性(景観製品が作れます)